SLGのエディ子、対趙雲用の子です。
もちろん、名前は雲録ではない(重要)
エライ美人なのだが、男のフリをしている、というオ○カル様のような子です。
そして、趙雲はそれにまったく気が付かない、という鈍感振りを見事に発揮。
実は、この子で夢小説も書いたのですが、完成する様子も無く、サイト閉鎖になってしまい、未発表です。
結構気に入っていた子だったのですが…無念。
この子はお財布、盗られてないですよ(笑)
桃園三兄弟はちゃんと女の子だと気付いています。
もちろん、この子もエンパに出すつもり満々です。
モーションはやっぱり趙雲かなぁ?
他に槍キャラ居ないしね。
小説では三尖刀を持っている、という設定でした。
姜維の武器ね。
はやっく、エンパがやりたいなッ!
折角なので、その小説の切れ端でも。
名前は楊祐、字を持っていて、伯授と言います。
それではドゾー。
翌朝。
劉備軍は連合軍から離れるべく、出立の準備に追われていた。
楊祐も夜明け前から準備し、部下にてきぱきと指示を飛ばしていく。
あらかた準備も終わり、そろそろ出立、となったとき、楊祐は劉備に呼ばれた。
「公孫瓉殿のところに挨拶に行くが、お前も来るか?
あそこの趙子龍殿とは、懇意にしていただろう」
「懇意…というほどではないですが…まぁ、友のようには思っています」
「照れんじゃねーよ!
昨日も、自分の幕舎の中に引っ張り込んでたらしいじゃねーか」
張飛が、楊祐をからかうように言うと、関羽がその物の言い方はよせ、と張飛をたしなめた。
「翼徳殿。
引っ張りこんでいたとは余計です。
ちょっと相談事を受けていただけですよ」
「はーん。
あやしいなぁ」
「翼徳」
ついには強い語気で関羽に怒られ、張飛はそれきり黙り込んだ。
「…まぁ、どちらでも良いが、どうする?」
劉備は苦笑を浮かべて再度楊祐に問う。
楊祐もいつまた会えるとも分からないし…としばし考え、同行することにした。
四人で、公孫瓉の幕舎に訪れると、ちょうど公孫瓉と趙雲がいた。
簡単に挨拶を済ませると、互いの武運を、と締めくくり幕舎を出る。
特別に会話も無いことに、何故か張飛が不満を漏らしたが…
「公孫瓉殿とお話の途中だったので、長居する訳にもいかないでしょう」
と、楊祐はあくまでも冷静だ。
とはいえ、二、三言葉を交わしたかったという思いはある。
呼び出す訳にもいかないし…と振り返って公孫瓉の幕舎を見ると、そこの入り口が翻り趙雲が駆けて来た。
「趙雲!
出てきて大丈夫なのか」
「ああ、そちらが見えたときに、もう話は終わっていたし…」
それに…と趙雲が言うと、張飛がなにやら余計な心回しをして、
「俺達は少し離れてるぜ!」
と、劉備、関羽を連れて行ってしまった。
それをみて、楊祐は違う!と目一杯叫びたかったが、とりあえず今はグッと我慢をした。
「もう行ってしまうのだな」
趙雲がやや寂しそうに言うと、先程張飛が言ってきた茶々が頭をよぎる。
それを必死に振り払い、趙雲に向き直った。
「ああ、私達は義勇兵だし…正式な官軍では無い。
これから、また各地を回らなければならないから」
「今回で、劉備殿は何か官位がもらえるんじゃないのか?」
「さぁ…かつては官位を貰っていたが、その時良くないことを経験しているらしいし…
それに、今の朝廷がただの義勇兵に官位は与えないだろう?」
「……」
「そんな顔をするな、趙雲。
誰が悪い、なんて言い出したらキリが無い世だ。
それに凝り固まっていたら、玄徳殿だって、その先に進めない。
私達は玄徳殿がなされることの、補佐を良くするだけだ」
「また、会えるだろうか」
趙雲のセリフに、楊祐はどこか恋人同士のようだな、と心の中で苦笑した。
張飛にからかわれているから、そう思ってしまうのだろうか、と。
「あの、初めて会った時もそう言って別れたな。
大丈夫。また、会えるさ。
そうしたら、また肩を並べて共に戦おう」
「ああ。もちろんだ」
楊祐はさっと右手を差し出した。
趙雲もそれに習い、右手を差し出して、楊祐の右手を力強く握った。
「それではな、伯授殿
死ぬなよ」
「それはこっちのセリフだ、趙雲。
昨日みたいに迷って、剣筋を違えるな。
次に会うときまで、必ず無事でいろ」
二人はにっと笑って、それぞれに別れていった。
戦場で知り合った者は多いが、また会いたいと思える人間は、趙雲ぐらいだった。
それは何故だか、説明を求められたら、分からないと答えるしかないが、それでも心の底から楊祐は思う。
会いたい。
必ず、共に戦うのだ、と。
願いとも、予感ともつかない思いを胸に抱いて、楊祐は劉備たちの下に急いだ。
少し離れたところで待っていた劉備たちは、もういいのか、と楊祐に言った。
「いいんです。
また会う約束はしましたから。
その時、長く語らえれば…」
「いじらしいねぇ。
お前も、いっぱしの女だったってことかい」
「翼徳殿。
趙雲とはそういう仲ではありませんよ。
あくまで友です」
張飛はつまらねぇな、とぼやくと頭をバリバリと豪快に掻いた。
「男女の差はあれ、互いの胸の内を曝け出して話せる仲は貴重だ。
伯授、大事にしなさい」
劉備は優しく説いて聞かせる。
楊祐はもちろんです、とすこしはにかんだように笑った。
それから、劉備達は各地を転戦することになる。
領地を持たぬまま、多くの義兵を抱え、劉備は時には邪険に、時には歓待されて地方を回った。
その途中。
ようやく徐州を手に入れることになる。
その後も、徐州では呂布との最後の戦いがあり、楊祐はその間も常に劉備に付き従った。
楊祐はその中でいつしか自分が、子供であることをすて、一人前の大人になっていった。
劉備に仕えて数年。
劉備にとっても楊祐は外せない将になっていた。
楊祐も、劉備は二人といない主になっていた。
呂布亡き後も、国勢は元に戻ることはなかった。
曹操が実権を握り、劉備達はその潜在能力の高さから、やがて曹操から狙われるようになる。
民を連れ、劉備は自軍とともに曹操の追っ手から逃げなければならなくなる。
その中で楊祐は、かつて虎牢関で戦った友を思い出していた。
見上げた空は、青く広がっている。
この下の、どこかにいるー
そう思いながら。
三国志を良く分かっていない頃に書いたので、何か色々フワフワしてます。
が、あえて手直ししないで晒してみる。
キャー!はずかちー!
それではドゾー。
翌朝。
劉備軍は連合軍から離れるべく、出立の準備に追われていた。
楊祐も夜明け前から準備し、部下にてきぱきと指示を飛ばしていく。
あらかた準備も終わり、そろそろ出立、となったとき、楊祐は劉備に呼ばれた。
「公孫瓉殿のところに挨拶に行くが、お前も来るか?
あそこの趙子龍殿とは、懇意にしていただろう」
「懇意…というほどではないですが…まぁ、友のようには思っています」
「照れんじゃねーよ!
昨日も、自分の幕舎の中に引っ張り込んでたらしいじゃねーか」
張飛が、楊祐をからかうように言うと、関羽がその物の言い方はよせ、と張飛をたしなめた。
「翼徳殿。
引っ張りこんでいたとは余計です。
ちょっと相談事を受けていただけですよ」
「はーん。
あやしいなぁ」
「翼徳」
ついには強い語気で関羽に怒られ、張飛はそれきり黙り込んだ。
「…まぁ、どちらでも良いが、どうする?」
劉備は苦笑を浮かべて再度楊祐に問う。
楊祐もいつまた会えるとも分からないし…としばし考え、同行することにした。
四人で、公孫瓉の幕舎に訪れると、ちょうど公孫瓉と趙雲がいた。
簡単に挨拶を済ませると、互いの武運を、と締めくくり幕舎を出る。
特別に会話も無いことに、何故か張飛が不満を漏らしたが…
「公孫瓉殿とお話の途中だったので、長居する訳にもいかないでしょう」
と、楊祐はあくまでも冷静だ。
とはいえ、二、三言葉を交わしたかったという思いはある。
呼び出す訳にもいかないし…と振り返って公孫瓉の幕舎を見ると、そこの入り口が翻り趙雲が駆けて来た。
「趙雲!
出てきて大丈夫なのか」
「ああ、そちらが見えたときに、もう話は終わっていたし…」
それに…と趙雲が言うと、張飛がなにやら余計な心回しをして、
「俺達は少し離れてるぜ!」
と、劉備、関羽を連れて行ってしまった。
それをみて、楊祐は違う!と目一杯叫びたかったが、とりあえず今はグッと我慢をした。
「もう行ってしまうのだな」
趙雲がやや寂しそうに言うと、先程張飛が言ってきた茶々が頭をよぎる。
それを必死に振り払い、趙雲に向き直った。
「ああ、私達は義勇兵だし…正式な官軍では無い。
これから、また各地を回らなければならないから」
「今回で、劉備殿は何か官位がもらえるんじゃないのか?」
「さぁ…かつては官位を貰っていたが、その時良くないことを経験しているらしいし…
それに、今の朝廷がただの義勇兵に官位は与えないだろう?」
「……」
「そんな顔をするな、趙雲。
誰が悪い、なんて言い出したらキリが無い世だ。
それに凝り固まっていたら、玄徳殿だって、その先に進めない。
私達は玄徳殿がなされることの、補佐を良くするだけだ」
「また、会えるだろうか」
趙雲のセリフに、楊祐はどこか恋人同士のようだな、と心の中で苦笑した。
張飛にからかわれているから、そう思ってしまうのだろうか、と。
「あの、初めて会った時もそう言って別れたな。
大丈夫。また、会えるさ。
そうしたら、また肩を並べて共に戦おう」
「ああ。もちろんだ」
楊祐はさっと右手を差し出した。
趙雲もそれに習い、右手を差し出して、楊祐の右手を力強く握った。
「それではな、伯授殿
死ぬなよ」
「それはこっちのセリフだ、趙雲。
昨日みたいに迷って、剣筋を違えるな。
次に会うときまで、必ず無事でいろ」
二人はにっと笑って、それぞれに別れていった。
戦場で知り合った者は多いが、また会いたいと思える人間は、趙雲ぐらいだった。
それは何故だか、説明を求められたら、分からないと答えるしかないが、それでも心の底から楊祐は思う。
会いたい。
必ず、共に戦うのだ、と。
願いとも、予感ともつかない思いを胸に抱いて、楊祐は劉備たちの下に急いだ。
少し離れたところで待っていた劉備たちは、もういいのか、と楊祐に言った。
「いいんです。
また会う約束はしましたから。
その時、長く語らえれば…」
「いじらしいねぇ。
お前も、いっぱしの女だったってことかい」
「翼徳殿。
趙雲とはそういう仲ではありませんよ。
あくまで友です」
張飛はつまらねぇな、とぼやくと頭をバリバリと豪快に掻いた。
「男女の差はあれ、互いの胸の内を曝け出して話せる仲は貴重だ。
伯授、大事にしなさい」
劉備は優しく説いて聞かせる。
楊祐はもちろんです、とすこしはにかんだように笑った。
それから、劉備達は各地を転戦することになる。
領地を持たぬまま、多くの義兵を抱え、劉備は時には邪険に、時には歓待されて地方を回った。
その途中。
ようやく徐州を手に入れることになる。
その後も、徐州では呂布との最後の戦いがあり、楊祐はその間も常に劉備に付き従った。
楊祐はその中でいつしか自分が、子供であることをすて、一人前の大人になっていった。
劉備に仕えて数年。
劉備にとっても楊祐は外せない将になっていた。
楊祐も、劉備は二人といない主になっていた。
呂布亡き後も、国勢は元に戻ることはなかった。
曹操が実権を握り、劉備達はその潜在能力の高さから、やがて曹操から狙われるようになる。
民を連れ、劉備は自軍とともに曹操の追っ手から逃げなければならなくなる。
その中で楊祐は、かつて虎牢関で戦った友を思い出していた。
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